今回の交換会でも、いろんな人、いろんな種が集まりました。
2024年から7月の交換会は9時からはじめています。ここ数年は猛暑が続いていて、お昼は暑すぎて危ないからです。
常連の皆様が9時に集まり、今回は参加者少ないのかな?と思いきや、自己紹介をしている間に人が増えてきました。今回びっくりした品は「はちみつ」でした。交換する種がなかったので蜂蜜を代わりに持ってきてくれて、みなさんに配ってくれました。
スナップエンドウを持ってきてくれた方が多かったです。そら豆を毎年持ってきてくれる方もいます。小川町の「白いんげん」については盛り上がりました。9月に播いてもたくさん採れたという話。4月に播いた私の白いんげんは、6月にはほとんど実らず7月末にわさわさと葉っぱが育っています。秋の収穫が楽しみです。
はじめましての方が、「紅ひゆ菜」とモロヘイヤの種を持ってきてくれました。直播してせっせと除草をするというのに感心しました。どちらも草に埋もれやすい種です。こんな感じで、自己紹介のときは種だけでなく栽培のコツも教えてもらったり、質問したりします。
私はたくさん食べた乙女スイカとなりくらマクワウリを持っていきました。どちらも暑い夏にとっても嬉しい果物です!食べたものから簡単に種が採れるので種採り初心者にはおすすめの野菜です。
小島直子
固定種のタネと出会い、その個性的な形や大きさに驚きながらも、味の良さにすっかり魅了されました。「来年もこの野菜を食べたい」――そんな気持ちが、自然と“種をつなぐ”ことへの意識へと変わっていきました。
今回初めて参加した「種の交換会」。そこには、たくさんのタネと、あたたかな人の想いが詰まっていました。
種リストには乙女スイカ、緑ナス、雲仙こぶ高菜…。どの種にも、「○年自家採種しています」「冬の菜っ葉として重宝します」など、育て手の言葉が添えられていて、まるで小さな物語集をめくっているようでした。
一粒のタネには、その土地の気候や暮らし、つないできた人の工夫や愛情がぎゅっと詰まっている。これは、ホームセンターで買う種袋には書かれていない、“種の声”なのだと感じました。
また、参加者同士の会話も印象的でした。「去年は暑くてうまく育たなかったけど、そっちはどう?」「この品種は暑さに強くて元気に育ったよ」。そんな何気ないやり取りから、タネを通じて育まれる信頼関係や人のつながりを感じました。
気候変動や病害虫の影響が大きくなっている今、「地域に根ざして安定して育つ固定種」への関心が高まっています。けれどそれ以上に、誰かが大切に受け継いできた“暮らしの知恵”としてのタネの魅力を、今回あらためて実感しました。
このタネたちがまた畑で育ち、来年誰かの手に渡っていく。その未来を思うだけで、今年の畑しごとがますます楽しみになります。
素敵な出会いをありがとうございました。
私もまた、次につなげられるタネを育てていきます。
小杉徹さん
昨年、自由の森学園で行われた「野口のタネ」の野口勲社長の講演を聞いてから、「種って奥が深いんだな」「自分でも種取りしてみたいな」と思うようになりました。
それまでは、種は買うもの、野菜は育てて終わり、くらいに思っていたので、まさに目からウロコの体験でした。
そんな中で出会った“タネの交換会”。
「私なんかが行っても大丈夫かな?」とちょっとドキドキしながらも、当日のことを思うと前の晩からワクワクして眠れず…。まるで遠足前夜のような気持ちでした。
会場では、初対面の方々ばかりなのに、あたたかく迎えてくださってホッとしました。
自分の持ってきた種の話をしたり、逆に人の話を聞いたり、種の育て方や取り方を丁寧に教えてくださる皆さんの姿が本当に印象的で、「ああ、この場所に来られてよかったな」と心から思いました。
「タネはみんなのもの」
そんな言葉が自然と浮かんでくるような、優しさとつながりに満ちた空間でした。タネを通して人がつながるって、なんだかすごく素敵ですよね。
あの日のあの空気感、ご参加された皆さんの雰囲気そのものでした。
これから私も、自分なりの「おらがたね(自慢のタネ)」をひとつひとつ育て、分かち合っていけるようになりたいです。
小杉千華子さん